Workers−被災地に起つ

誰もが不安を抱えるいまだからこそ、見えてくるものがある。

高度経済成長の終焉から半世紀。
急激な人口減少社会、ますます広がる貧困や格差は、否応なく私たちに様々な価値観の転換を求めています。
そんななか起きた2011年3月の東日本大震災—それは、被災地のみならず、いまを生きる私たちに、あらめて「これから、どう生きていくのか」という問いを投げかけました。

本作は、これまで長きにわたり、競争、効率、自己責任…ではなく、持続可能な社会への仕組みづくりを地域の人とともに模索・実践し続けてきたワーカーズコープ(協同労働の協同組合)による東北被災地での取り組みを22ヶ月間にわたって記録したものです。

変わりゆく東京の下町でのワーカーズコープの取り組みの様子を描いた「Workers」(2012)に続く、ドキュメンタリー第2弾。

  • 監督:森 康行
  • 企画:田中羊子 横山哲平
  • ナレーター:山根基世
  • 配給:一般社団法人 日本社会連帯機構/日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
  • 制作著作:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会・センター事業団
  • 2018年/89分/ドキュメンタリー

Workers ワーカーズ

「小さな共生社会」をつくる新しい働き方。
スカイツリーの下で繰り広げられるまちの人々とワーカーズコープの物語

成果主義・効率優先・格差・貧困がすすむなか、働くことに生きがいを持てない時代。
それでも国は経済成長を最優先課題として拡大再生産を繰り返し、グローバル化に突き進んでいます。 働く場を求めても他人と比べられ、選別され、未来への希望が見出せなくなっている若者たち。いつどうなるかもわからない非正規雇用の蔓延。

そして居場所さえ失う人たちと、大きな不安が私たちを覆っています。このような時代、私たちは何を求め、未来をみつめていくのでしょう。
世の中のめまぐるしい変化の中で、あらためて人と人、地域、社会との結びつきを再生することが求められています。

自分たちの明日を自分たちで耕しはじめている人々がいます。ワーカーズコープ=労働者、使用者という区別はなく、経営方針から具体的な仕事まで、一つ一つをみんなで決めていく…ちょっと面倒臭い、けど、てんてこ舞いしながら話し合いを繰り返すなかで、「イキガイ」や「キズナ」が育まれます。

どこかにある桃源郷ではなく、いまいるところで、地域の人と支え、支えられ、未来を耕し、培うもの…地域の中に溶け込んで、こころを合わせ、力を合わせ、
助け合って働いていく。
そこには新しい時代にむけてのかすかな光への芽生えがありました。

  • 監督:森康行
  • 企画・原案:永戸祐三
  • ナレーター:宮崎美子
  • 配給:映画「ワーカーズ」全国上映普及委員会
  • 制作・著作:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ) 連合会センター事業団
  • 2012年/94分/ドキュメンタリー

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