1984年に医療支援をスタートし、干ばつ対策用の用水路建設、農村復興へと活動を広げた中村哲医師、その歩みは35年に及んだ。中村医師はまず現地の言葉を覚え、現地の人々との対話を通じ、信頼を重ねていく。
「私たちに確乎としたした援助哲学があるわけではないが唯一譲れぬ一線は『現地の人々の立場に立ち、現地の文化や価値観を尊重し、現地のために働くこと』である」

用水路建設では自ら設計図を引き、重機を運転し、泥にまみれて一緒に作業する。その作業には貧しさゆえにタリバンに参加していた農民も参加していた。「己が何のために生きているかと問うことは徒労である。人は人のために働いて支え合い、人のために死ぬ。そこに生じる喜怒哀楽に翻弄されながらも、結局はそれ以上でもそれ以下でもない」
荒れ果てた大地は蘇り、農作物は実り、65万人の生活を支えている。

親子で収穫し、家族で食事をする風景は眩しい。
中村医師は言う「これは人間の仕事である」』」

「長期にわたって中村さんに密着した映像は、中村さんとの信頼の証だ。中村さんは無念の死を遂げたが、この中に生きている。」
上野千鶴子氏(社会学者、東京大学名誉教授)

日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)はその産声を上げた時から”失業・貧乏・戦争なくせ”をスローガンとして活動してきました。

その日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)が中村医師の生き方、働き方に強く共鳴し、21年の歳月をかけて中村医師を記録してきた日本電波ニュース社に依頼し”働くこと”と”仕事観”に焦点を当てて作られたのが本作品です。

上映情報

これまでの上映運動

Workers−被災地に起つ

誰もが不安を抱えるいまだからこそ、見えてくるものがある。

高度経済成長の終焉から半世紀。
急激な人口減少社会、ますます広がる貧困や格差は、否応なく私たちに様々な価値観の転換を求めています。
そんななか起きた2011年3月の東日本大震災—それは、被災地のみならず、いまを生きる私たちに、あらめて「これから、どう生きていくのか」という問いを投げかけました。

本作は、これまで長きにわたり、競争、効率、自己責任…ではなく、持続可能な社会への仕組みづくりを地域の人とともに模索・実践し続けてきたワーカーズコープ(協同労働の協同組合)による東北被災地での取り組みを22ヶ月間にわたって記録したものです。

変わりゆく東京の下町でのワーカーズコープの取り組みの様子を描いた「Workers」(2012)に続く、ドキュメンタリー第2弾。

  • 2018年/89分/ドキュメンタリー
  • 監督:森 康行
  • 企画:田中羊子 横山哲平
  • ナレーター:山根基世
  • 配給:一般社団法人 日本社会連帯機構/日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
  • 制作著作:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会・センター事業団

Workers ワーカーズ

「小さな共生社会」をつくる新しい働き方。
スカイツリーの下で繰り広げられるまちの人々とワーカーズコープの物語。

高度経済成長の終焉から半世紀。
急激な人口減少社会、ますます広がる貧困や格差は、否応なく私たちに様々な価値観の転換を求めています。
そんななか起きた2011年3月の東日本大震災—それは、被災地のみならず、いまを生きる私たちに、あらめて「これから、どう生きていくのか」という問いを投げかけました。

本作は、これまで長きにわたり、競争、効率、自己責任…ではなく、持続可能な社会への仕組みづくりを地域の人とともに模索・実践し続けてきたワーカーズコープ(協同労働の協同組合)による東北被災地での取り組みを22ヶ月間にわたって記録したものです。

変わりゆく東京の下町でのワーカーズコープの取り組みの様子を描いた「Workers」(2012)に続く、ドキュメンタリー第2弾。

  • 2018年/89分/ドキュメンタリー
  • 監督:森 康行
  • 企画:田中羊子 横山哲平
  • ナレーター:山根基世
  • 配給:一般社団法人 日本社会連帯機構/日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
  • 制作著作:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会・センター事業団
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