青年劇場「あの夏の絵」上演 2017年11月25日 なかのZERO小ホール(開場17時半) | 日本社会連帯機構

2017年11月25日なかのZERO小ホールにて

 

青年劇場「あの夏の絵」福山啓子=作・演出を上演します。

 

推薦文



青年劇場”

「あの夏の絵」(福山啓子作・演出)を推奨します。

広島・長崎の惨劇から72年、被爆者の平均年令も82才を超えた。被爆以降“二度と被爆者を出してはならない”とする被爆者の運動を原点としてやっと国連に於いて、核兵器を非人道兵器と断定し、その使用はもとより製造・保有などを禁止する国際条約が制定された。核保有五大国に加え唯一の被爆国である日本政府はこの会議に参加せず、その批准も拒否している。

“あの夏の絵”は、広島の高校生達が、被爆者の悲惨な被爆体験を聞き、それを絵画へと写し替えたものである。演出の福山啓子さんは、被団協を通じてこの「絵」に出合ったこと、そして高校生達が証言者と何度もやり取りを繰り返し、様々な資料を調べ、構成し、書き直しを重ねて半年かけて完成させる、完成された“被爆証言を絵画化する”その“絵画も自分を圧倒するものであったが、そこに至る高校生達の真摯な姿を是非知ってほしい”と思い脚本を彼等に見ならって何度も書き直しながら完成させた。

私は“東京非核の政府の会”にあって核兵器廃絶運動の一翼を担っているが、福山さんもまた“会”の常任世話人として新劇人会議などを代表して奮闘されている。

今回、一般社団法人日本フロンティア・ネットワーク(JFN)が設立20周年記念事業として本公演を企画してくれたことは、国連での核兵器禁止条約が決議されたことと相俟って誠に時宜を得たものであり、この運動を新しい世代に引き継いで行く上でも大きな役割をはたすものです。

JFNの設立の母体である労働者協同組合・ワーカーズコープが、“雇用と労働”という概念を越えて自らが企(起)業し、自らが労働するというすばらしい活動をされているが、加えて平和、社会的正義などの分野での新しい試みを心から歓迎するものです。

2017年9月13日

東京非核の政府の会

事務局長 三栖 義隆


青年劇場「あの夏の絵」観劇のお奨め

私は13才、旧制中学1年の8月6日午前8時15分、広島市段原中町(爆心地より東に約2キロメートル)の自宅で被爆した被爆者です。東京在住約5400人の代表です。一発の原子爆弾で約350人の友人・先生・知人を亡くしました。広島の街も一瞬のうちに焦土と化し、その年のうちに身内も放射線の影響で2人亡くなり、市民35万人の内14万人が亡くなりました。見たこともないような大ヤケド・大ケガをした人が目の前で次々に亡くなりました。13才の子どもにとって耐えがたい初めての経験です。亡くなった人を学校の校庭でまるでゴミでも焼くように荼毘に付した光景、臭いは72年たった今も忘れることはできません。私自身も、歯ぐきからの出血、髪の毛は全部抜けました。
広島の基町高校美術部員の生徒さんが、自分のおじちゃん・おばあちゃんぐらいの年のはなれた被爆者と膝を交え、何度も何度も繰り返し、被爆当時体験した話を聞き、それを自分のものとして、絵で表現する。それは相当な覚悟と努力があったと思います。一昨年の夏、私は広島でその生徒さん達から直接話を聞き、絵を拝見しました。素晴らしい少年・少女達で、感動した記憶があります。
青年劇場の俳優さん達がその時の状況を演じます。被爆の実相を風化することなく、現在に、将来に継承していく、貴重で有意義なことです。ぜひ大勢の人に観ていただきたいと思います。「あの夏の絵」をお見逃しなくご鑑賞くださるようお奨めいたします。

2017年・秋

東京都原爆被害者協議会・会長
一般社団法人東友会・代表理事

大岩 孝平